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2026年卒エンジニア向け内定者研修を実施しました

2026年卒エンジニア向け内定者研修を実施しました

目次

はじめに

こんにちは。 開発本部開発1部トモニテ開発部所属の庄司(@ktanonymous)です。
弊社では、内定者向けとしては2回目となる内定者研修を2026年新卒のエンジニア内定者向けに実施し、 2025年中に全ての講義を完了しました。 今回の記事では、その内容について紹介したいと思います。

エンジニア内定者研修について

弊社では昨年度、エンジニア向けの内定者研修を初めて実施しました。 (昨年度の内定者研修の詳細については以下の記事をご覧ください)

tech.every.tv

昨年度の研修では、入社後の新卒研修をよりスムーズに進められるよう、受講者の知識のベースラインを揃えることを目的として実施しました。 今年度も引き続き同様の目的のもと、昨年度の経験やフィードバックを活かしてカリキュラムを改善し、2回目の内定者研修を実施しました。

エンジニア内定者研修の概要

ここでは、エンジニア内定者研修の目的やカリキュラム、それぞれの講義概要について紹介したいと思います。

エンジニア内定者研修の目的

先述の通り、内定者研修では来年度入社する新卒のエンジニアメンバーが、入社後の研修を通じてよりスムーズに開発組織にジョインできるように、 ベースとなる基礎知識を学べる機会を提供することを主な目的としています。
具体的には、以下のような目的と方針を設定しました。

目的
入社前に基本的な技術や知識をキャッチアップする環境を提供する

方針

  • 入社前に身に着けてほしい技術や知識のキャッチアップをサポートする
  • 基礎知識を早期にキャッチアップすることで入社後の研修・オンボーディングをよりスムーズに進められるようになる

上記の目的と方針を踏まえ、4月に入社した新卒メンバーが中心となり資料の作成から当日の講義までを担当してもらいました。 最終的な資料としては社内メンバーのレビューを経て内容を担保するようにしています。

エンジニア内定者研修カリキュラム

今回の研修では以下のテーマで講義を行いました。 各回 90 分を目安に、2 週間に 1 回程度のペースで実施しました。
今回は、昨今のAI技術の発展に伴う開発環境の変化を踏まえて、AI開発基礎を新たなテーマとして取り入れました。

  1. ターミナルおよび Git/GitHub の基礎・プログラム基礎
  2. ネットワーク/インフラ基礎
  3. DB 研修
  4. Web 基礎・Web アプリケーション開発基礎
  5. AI開発基礎

また、遠方から参加する方もいるため、全ての講義はオンラインで実施して録画を残すようにしました。
さらに、今回は講義で使用した資料を以下のリンクの speakerdeck に公開しています。 講義資料だけでなくイベントの登壇などで使用した資料などもご確認いただけますので、この機会にぜひご覧ください。

speakerdeck.com

前回からの改善点

前回の研修では受講者から以下のようなフィードバックがありました。

  • エンジニアとして知っておいた方が良いことを知ることができた
  • 開催時期に対してスケジュールがタイトに感じられた

また、運営面では担当の負荷が偏っていたり講義の準備のスケジュール感に対するフィードバックがありました。

これらのフィードバックを踏まえ、今回の研修では以下のような変更を取り入れました。

  • テーマ設定は昨年度の良さを引き継ぎつつ、関連性の高かったテーマを統合するとともに、昨今の開発環境の変化を踏まえてAI開発基礎を新たなテーマとして取り入れました。
  • 約半年間の研修スケジュールで間延びしないように2025年内に全ての講義を完了するようにしました。
  • 担当者の負荷が偏らないようにテーマごとの割り振りを均等に調整し、サポート体制なども明確になるように整備しました。

ターミナルおよび Git/GitHub の基礎・プログラム基礎

speakerdeck.com

ターミナルおよび Git/GitHub の基礎・プログラム基礎の講義では、2024年度の「ターミナルおよび Git/GitHub の基礎」と「プログラム基礎」を統合し、 CLI(ターミナル)やチームでの開発を行うにあたり弊社でも利用している Git/GitHub の基本的な使い方、およびプログラムの基本的な構造やデータ構造、アルゴリズムについて学びました。 具体的には以下のトピックを取り上げました。

  • Linux
  • コマンド
  • Git とは?
  • 木構造
  • 配列とリスト
  • ハッシュ
  • ソート
  • 探索

ネットワーク/インフラ基礎

speakerdeck.com

ネットワーク/インフラ基礎の講義では、OSI 参照モデルを中心に、 ネットワークやインフラの基礎知識について学びました。
具体的には以下のトピックを取り上げました。

  • プロトコル
  • TCP/IPとOSI参照モデル
  • 関連するAWSリソース

DB 研修

speakerdeck.com

DB 研修では、DB の基本概念やバックエンド/データ系それぞれの視点での利用について学びました。 具体的には以下のトピックを取り上げました。

  • 「データ」の種類と構造
  • SQLによるデータ操作
  • 正規化・インデックス
  • データ基盤の概要

Web 基礎・Web アプリケーション開発基礎

speakerdeck.com

Web 基礎・Web アプリケーション開発基礎の講義では、2024年度の「Web 基礎」と「Web アプリケーション開発基礎」を統合し、 API や Web アプリケーションの基本構成や仕組み、バックエンド/フロントエンドそれぞれの役割、アーキテクチャやテスト、コーディング時に意識することなど、 組織/チームでの開発に携わるうえで重要となってくる考え方について学びました。 具体的には以下のトピックを取り上げました。

  • Web アプリケーションの構成要素
    • ブラウザが表示するHTMLの取得元について
    • 外部データソースを利用した動的レンダリングについて
  • フロントエンドとバックエンドの役割
  • 開発に必要な知識
    • アーキテクチャ
    • テスト
    • CI/CD

AI開発基礎

speakerdeck.com

AI開発基礎の講義では、AIの概要やAIを活用した開発について学びました。 具体的には以下のトピックを取り上げました。

  • AIの基礎知識
    • AIの定義と分類
    • 言語モデル(LLM)の仕組み
    • トークン化とコンテキスト長
    • 埋め込み(Embeddings)
  • LLMの要素技術
    • プロンプトエンジニアリング
    • 推論時のプロンプト手法
    • RAG(検索拡張生成)技術
    • LLMの拡張・統合技術
    • コンテキストエンジニアリング
  • 開発ツールと活用事例の紹介

受講者のフィードバック

研修の改善のために、受講者からのフィードバックをアンケートで収集しており、その中でも以下のようなポジティブな意見が見受けられました。

  • 図解や具体例(例:デリッシュキッチンだとどうか)が豊富だったため、とてもイメージしやすかった
  • 昨今のAIによる開発環境の変化や具体的なモデルの構造などについて振り返ることができてよかった
  • 基本的なことが丁寧に解説されていて分かりやすかった

一方で、「内容のボリュームに対して時間がタイトに感じられた」「実例や背景をより詳細に説明してほしい」といった意見もあり、 テーマに対して取り扱う内容の範囲を適切に設定する難しさを改めて実感しました。
得られたフィードバックを踏まえ、今後の研修運営をさらにブラッシュアップしていきたいと考えています。

講義風景①
講義風景①
講義風景②
講義風景②

おわりに

今回の記事では、エンジニア内定者向けの研修についてご紹介いたしました。
内定者研修を通じて、今後入社するエンジニアのメンバーが入社後のオンボーディングをよりスムーズに進められるようにサポートすることができたと考えております。 また、研修の企画・運営に携わった若手メンバーにとっても、 知識の整理や研修の主要メンバーとしての新たなチャレンジの機会となり、貴重な成長の場にできたと感じています。

今回のような取り組みを含めて、今後もエンジニアの成長を支援する取り組みを続けて発信していきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。