この記事は every Tech Blog Advent Calendar 2023 の11日目です。
こんにちは。トモニテ開発部iOS担当兼、開発組織活性化委員会リーダーを勤めている國吉です。 今回はエブリーで初の試みとなる開発部全体イベント”挑戦week”を開催/運営してみての所感を書こうと思います。
前段
開発部では各事業部毎にバックエンドチームやクライアントチームが存在しています(一部横断するチームもあります)。 このような組織体系だと、時間経過と共に課題として挙がってくるのがチーム横断でのコミュニケーションの取りづらさです。 この課題があり続ける限り、ナレッジ共有ができず知らず知らずの間に同じような技術検証をしていることなどが生じてしまいます。 それらを含めた問題を解決するために”組織活性化委員会”が発足しました。
施策
”組織活性化委員会”は名前の通り、組織を活性化させチーム間で生じているコミュニケーション障壁をなくす施策や他チームが取り組んでいる内容を把握することができる施策に取り組んでいます。 具体的に実施している施策は下記です。
- TechTalk
- 挑戦week
- アドベントカレンダー
簡単に挑戦week以外の活性化施策にも触れようと思います。
TechTalk
TechTalk毎月1回実施しており、内容としては”AllHands”と”LT”です。 ”AllHands”は前月に各チームが取り組んだ内容やその中でのトピックの共有を行い、”LT”は毎回2~3人ほどが技術について発表してくれています。 TechTalk終了後は、雑談する時間を設けておりチームを横断したコミュニケーションを促進しております。
アドベントカレンダー
これは絶賛取り組んでいるイベントです! ブログを執筆し社外へアウトプットする目標は開発部側の目標となりますが、組織活性化委員会と協業してイベント事として盛り上げていこうとしています。 是非、こちらから他のブログも見ていただけたらと思います!
挑戦week
さて、本題の挑戦weekのお話に戻ります。
ロードマップ
まず、挑戦week含め各施策の組織活性化委員会のロードマップをざっくり共有します。 図を見て分かる通り、挑戦weekを実施するだけで1年間みっちり活動しており、その中でTechTalkやアドベントカレンダーを実施しているので結構大変です。 組織活性化委員会のメンバーは異なるチームからメンバー構成がされているため、MTGは週に1時間〜2時間しかとれず各パート長めに期間を取らざる終えません。
実施内容
続きまして、内容に少し触れていきます。 これまでで計3回開催していますが、共通していることがあります。それは”1週間事業部の施策やMTGには参加せず、集中して挑戦weekに取り組む”ことです。 もちろんこれは各事業部側の皆さんにも協力してもらい成り立っていることです。1週間施策を止めることはすごく大きなことなので、改めて感謝しないといけませんね。 開発部のメンバーが実際に取り組む内容については、開発部に所属している人からやりたいことを募り内容を決めたり、部長陣から今後に活かせる内容を募り内容を決めたりと試行錯誤しながら開催しています。 取り組んだ内容は、ブログとして執筆している人がいるので気になる方は是非ご一読ください!おそらくアドベントカレンダーの中にも挑戦weekで取り組んだことについて執筆する人いると思います。
tech.every.tv tech.every.tv tech.every.tv
開催/運営してみた所感
今回は挑戦weekの内容について深ぼるのではなく、開発部全体を巻き込むイベントを実装に運用してみて僕個人が難しいと感じたとこや楽しいと感じたところをアウトプットできたらと思います。
難しいポイント
まず、エブリーとして全体イベントを実施するのが初めてでノウハウもない中での実施となるので、最初は一つ一つ全てが難しかったです。 その中でも継続して運営していく上で特に難しいと感じるポイントは下記です。
- 取り組むお題(内容)の選定
- アンケート結果から改善内容の精査
取り組むお題(内容)の選定
漠然とやってみたい形式はあるが、詳細に落とし込む段階で”今後事業部に活かせるのか””その粒度で皆をまとめることができるのか”に納得できず、時間だけが経過してしまうことが多々あります。 第1回目は実施実績がないので、まずは無難なとこから始めてみようということで開発部のみんなが日々挑戦したいと思っていることや改善したいと感じているとこから取り組むことにしました。 結果、日々の改善系が多くなりましたが第1回目としては成功したと感じています。 ただ、イベント名に”挑戦”という単語が含まれているため一定の挑戦要素を盛り込みたいなと考えており、お題を決めるとこに関しては引き続き頭を抱えながらアンケート結果を振り返りつつ検討しています。
アンケート結果から改善内容の精査
毎回挑戦week実施後に、参加者に対しアンケートを実施しています。アンケート内容は満足度や不満点、改善点などです。 参加者が多ければ多いほど、様々な意見がありどこまで吸収し、次に活かしていくかを毎回議論するのですが、それが難しいです。 極端なことを言うと、「挑戦week自体やる意味ありますか?」といった意見もあります。少しでもやる意義を提示できてないことは”組織活性化委員会”の課題であり改善点です。 まずは、皆が協力して参加してくれるようなイベントにできるよう改善を行うのが重要なのかなと考えています。
他にも時間がない中で、様々な部分での意思決定が必要となるため難しいと感じるポイントが多々あります。
楽しいポイント
逆に楽しいと感じるポイントも少なからずあります。楽しいと言うよりは”嬉しい”や”組織活性化委員会やって良かった”と感じるポイントと言った方が適切かもしれません。 一番嬉しいことは、挑戦week実施後のアンケートで「新しい技術への挑戦ができ楽しかった!」や「話したことない人とコミュニケーションが取れ、会話の幅が広がった」「いつも運営ありがとうございます」等の意見を言ってもらえることです。 まだまだ会社の文化として全社イベントは根付いてないので、試行錯誤のフェーズだと思いますがその中でポジティブな意見がもらえるのはとてもありがたいことです。 他には少なからず意思決定する場面が多く、イベント内容の仕様が決まっていく様子や実際にイベントを開催することで達成感があり、同時にやりがいを感じます。
最後に
ここまで所感などを書いてきましたが、総括すると開催実績がない状態で全体イベントを開催/運営に携われたのは良かったです。 意思決定や大勢を巻き込むイベント実施の難しさを体感できたのは、今後に活かせる経験であることは間違いなく、開催に協力してくれた組織活性化委員会のメンバーはもちろんのこと、開発部に所属している方や事業部側にもとても感謝です。 まだまだ文化として定着させるには時間がかかるかもしれませんが、将来的には他職種を巻き込み影響範囲を広げていけたら、会社全体としても盛り上がっていくんじゃないかなと期待しています。 最後に挑戦week最終日に取り組んだ内容を共有する場を設けているのですが、その時の写真を載せておきます。