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Amazon QuickSightでハイライトできるランキング表を作成する

はじめに

こんにちは、開発本部のデータ&AIチームの蜜澤です。

Amazon QuickSight(以下quicksight)にはハイライト機能がありますが、インタラクティブにランキング表の指定したワードにハイライトすることはできません。
本記事ではquicksightのハイライト機能を使用せずに、ランキング表の同じワードにハイライトする方法を紹介したいと思います。

本記事はquicksightの機能を一通り知っている方向けの内容になっています。

使用するデータ

今回使用するデータは、レシピ動画サービスの検索データを集計して作成した「にんじんと一緒に検索された回数が多いワードの年度ごと(2021年〜2024年)のランキング」のデータです。
一緒に検索されたワードとは「にんじん しりしり」のようにスペース区切りで共に検索されたワードのことを指します。
quicksightの「テーブル」ビジュアルを使用してランキング表を表現するために、rankカラムと各年度のカラムを作成し、各年度のカラムには一緒に検索されたワードを格納します。
※データはサンプルなので実際の傾向とは異なります。


実際にquicksightでテーブルを作成すると上記画像のようなテーブルが作成できます。

ハイライトをつける

先ほどのランキング表を見てみると、「しりしり」の順位が2021年から2024年にかけて上がっていることや、「大根」の順位が2021年から2024年にかけて下がっていることがわかります。
しかし、この表で「しりしり」や「大根」の順位の遷移を目で追うのは大変なので、特定のセルのみに色をつける(ハイライトする)というのが、今回の目標になります。

1.パラメータを作成

以下のようなパラメータを作成します。
このパラメータには、ハイライトしたいワードが入リます。

2.計算フィールドを作成

以下のような計算フィールドを作成します。
2021年カラムの値が、Highlightパラメータと同じ場合は1、異なる場合は0を返す計算フィールドになっており、この値によって後述する条件付き書式を設定します。

同様にして2022~2024用の計算フィールドも作成します。

3.条件付き書式を設定

プロパティ -> 条件付き書式設定 -> 列で「2021」を選択 -> 背景色を追加する
で以下のように設定します。
条件の対象フィールドには先ほど作成した対応する計算フィールドを選択し、条件は「次と等しい」、値は1にします。

2022~2024にも同じ設定をします。

4.コントロールを追加

1.で作成したパラメータを以下の設定でコントロールに追加します。

5.完成

必要な工程は1~4になります。
作成したコントロールにハイライトしたいワードを入力すれば、ランキング表に色がつきます!
ハイライトがつくことで順位の遷移が見やすくなりました!


まとめ

本記事では、quicksightで特定のセルにハイライトをつけることができるランキング表の作成方法を紹介しました。
この記事がいつか誰かの助けになれば幸いです!
最後まで読んでいただきありがとうございました。