
この記事は every Tech Blog Advent Calendar 2025 の 22 日目の記事です。
こんにちは @きょー です!
先日 Go Workshop Conference 2025 IN KOBE に参加してきました。とても楽しかったので記事として皆さんにも共有できればなと思います!

はじめに
Go Workshop Conference とは?
公式の HP にも書いてありますが、聞くだけでなく実際に手を動かすワークショップを中心とした Go 言語のイベントです。ソフトウェアからハードウェアなど幅広いワークショップがあり、Go 言語に関心のある方は楽しめる内容になっていました。
ワークショップは午前と午後に分けられ以下のようなものがありました。(資料は自分が見つけられたものを記載してます。既にアップロードされているもの等ありましたら@きょーまで連絡お願いします!)
午前に開催されたワークショップ
- 低レベルコンテナランタイム自作講座 ~コンテナ技術の地盤を理解する~
- オーガナイザー: @Takuto Nagami
- 資料: https://gwc2025.logica0419.dev/
- Gopher のための「自由な話し合い」ワークショップ
- オーガナイザー: @chihiro
- TinyGo Keeb Tour at GWC
- はじめての Go 言語教室
- Go カードゲームで遊ぼう
- オーガナイザー: @瀬上祐匡
- 並行処理スピードアップコンテスト
- オーガナイザー: @kuro
- 資料: https://github.com/nnnkkk7/go-concurrency-workshop
午後に開催されたワークショップ
- 動かして理解する適材適所のプロファイリング
- Gopher のためのチームビルディングするインプロワークショップ
- オーガナイザー: @ysaito
- Gopher くん基板を作って TinyGo で遊ぼう
- Go Doc Comments 完全理解ハンズオン
- Go with AI
- オーガナイザー: @tenntenn
- 資料: https://github.com/gohandson/adk-ja
- はじめての Go 体験!そしてあなたのキーキャップがおしゃれになる!
どれも面白そうなワークショップですよね!自分は TinyGo を触ってみたいという思いから午前は「TinyGo Keeb Tour at GWC」午後は「Gopher くん基板を作って TinyGo で遊ぼう」に参加してきました。
何か選ぶということは何かを選ばないということ、魅力的なワークショップが集まっている中で二つしか選べないというのはとても苦しいものですね...
参加したワークショップ
午前の部、TinyGo Keeb Tour at GWC
まず席に着くと視界に映るハンダゴテ。普段の開発では触る機会が全くないためこの時点でハードをいじることへのワクワクと「Go Workshop Conference にきたんだ...!!」という実感が湧いてきて小躍りしそうになったのを覚えています。
以下の写真に写っているものを最初に配られました。
(余談ですが、この Gopher の基板デザインがとにかく可愛くて、TinyGo Conference の基板を再利用しているのもエコでいいなと思いました。)

ハンダゴテしやすいように台座(3D プリンターで作られたらしい)も用意していただいたのでそれを組み立てたりすると ↓ のような感じに。

裏側にも Gopher 発見!

実際にハンダ付けしている様子。

これは LED。こんな小さいけどお前、いけるのか、、、?

だんだん形になってきた。

ディスプレイ、スピーカーをつけて(さらば真ん中の Gopher)

キーボードもつけたら完成!!

実際に動かしてはないですが、ここまで形になるとなんかもう動きそうですね(というか動いてくれ...!!)
今回プログラムを載せる場所は普通のサーバーとは異なり ↑ の写真の左上のマイコンです。
言語は C? C++? いえ、ここは Go Workshop Conference。もちろん Go です。ただ普段使っている Go のバイナリを置こうとするとマイコンのスペック的に容量が足りなかったりするため、より小さいバイナリを作れる TinyGo というコンパイラを使っていきます。
少し悲しくなりますがここからはハンダゴテは使わないのでさよなら、、、
パソコンと ↓ の README をもとに今まで作ってきた基盤を動かしていきます。
サンプルプログラムには LED を光らせたり、音を鳴らしたりするものだけでなく、ディスプレイとキーボードを使ってゲームをできるようにするものもありました。
無事自分の基盤でも LED を光らせることができました!感動!!(あの小さかった LED がこんなに発光するのすごい)

オーガナイザーの@さごさん、サポートしてくださったスタッフの方々、ハンダゴテをたくさん貸し出ししてくださった @ysaito さんありがとうございました!
昼の部、はじめての Go 体験!そしてあなたのキーキャップがおしゃれになる!
お昼ご飯を食べ終え会場に戻ってみると何やら面白そうなものを発見。キーキャップをデコってオシャレにできるらしい

自分も挑戦してみることに

最初にキーキャップのベースとなる色を決めていきます。いろんな色がありワクワクしてきますね。「こんな綺麗にできるのか?」という不安もありましたが一番下の右から二番目の色を選びました。直感です。

塗ったらライトを当てて固めていきます(硬化というらしい)

固まったらデコるために好きな素材を選んでいきます(写真撮るの忘れてしまったのですが、めっっっちゃ色々な素材がありました!)
自分は月、星、キャンディー、そして今の時期話題のクマを選びました。各素材が大きいのでキーキャップからはみ出てしまい載せるのが結構難しかったです。ただそこは運営の方々のサポートもあったのでなんとか思った形に完成させることができました!
テーマは「ゆめかわ」。我ながら満足のいく作品ができたと思っています。え、可愛くないですか???

午前中に作った基盤と合わせるとこんな感じ。ん〜〜〜可愛すぎて押せない!!

オーガナイザーの @micchieさん、@mikichinさんをはじめスタッフの方々ありがとうございました!
午後の部、Gopher くん基板を作って TinyGo で遊ぼう
午後も基盤をいじっていきます!
もう基盤が Gopher になっている時点でテンション上がりますね。このほかにも色々な基盤がありました。(写真撮り忘れた...orz)

オーガナイザーの satoken さんのブログに新作の武将 Gopher をはじめたくさんの基盤が載っているのでぜひ見にいってみてください!
午前に比べるとハンダ付けも慣れたものでどんどん進めていくことができました。
まずはボタンをつけて

ディスプレイやスピーカー、マイコンなども取り付けて完成!

TinyGo で LED が光るプログラムをマイコンに置いて動作確認!( 資料: https://github.com/sat0ken/gopher-board-workshop/blob/main/README.md )
光らず。原因を探っていきます。

ソフトウェアだけでなく、ハードウェアのデバッグもしていく必要があるため怪しいところを一つ一つ潰していきました。
- ハンダ付けがしっかりできているか確認
- プログラムは問題なくビルドできているか、マイコンに置けているか確認
- ブレッドボードは問題ないか、使っているジャンパー線や LED は問題ないか確認
色々調べていくうちにジャンパー線が悪いことがわかり、交換してみると、、、
光った!!!
ただ LED が光るだけではありますが、ソフトウェア・ハードウェア全て繋がり思った挙動をしてくれるとめちゃくちゃ嬉しいですね。
何も分からなかったデバッグを一緒に手伝っていただいた方々本当にありがとうございました...!

ディスプレイに「私は Gophers!」と表示させてみたり

Gopher の画像を表示させてみたりしてたくさん遊ばせていただきました!楽しい!
最終的にここの画像は自分の推し日本酒である写楽を表示させたりして遊んでました。

写真からだとわかりずらいかもですが目の LED を高速でチカチカさせることもでき、その時の Gopher がかなりカオスで面白かったです。
オーガナイザーの @satokenさん、スタッフの方々ありがとうございました!
展示
会場には展示ブースもありました。
Go 製のゲームエンジンと、TinyGo を使ったハンコンを組み合わせた展示
こちらは@のぼのぼさんの展示です。
Go 製のゲームエンジンで開発されたレースゲームを、ハンドルコントローラーで操作できるようにする内部の仕組みを作られたそうです。コントローラーから送る信号も、ゲームから返ってくる信号も双方向でやり取りできるようにしているため、ゲーム内のアクションが手元にダイレクトに伝わってきて臨場感がすごかったです。
実際に運転してみた動画もあるのでよければ見てみてください!
https://x.com/Keyl0ve_/status/1999731494458392895?s=20

TinyGo と 3D プリンターなどの展示
こちらは@さごさんの展示です。
TinyGo と 3D プリンターを組み合わせた展示がいろいろ並んでいました。特にキーボード周りが面白く、手前に見える「Go」と表示されているものも自作とのこと。5x5 のキーボードを 4 つ組み合わせた基盤に合わせてプログラムを書く必要があり、こだわりが詰まっていました。

0 次会
懇親会まで時間があったので知り合った方々と 0 次会!こういう交流があるのもカンファレンスならではでいいですよね

懇親会
肝心の懇親会の写真を撮り忘れてしまいました。楽しいとついつい写真撮るの忘れてしまいますよね(他責)
Go Workshop Conference の参加者や運営の方々で集まりわいわい楽しく過ごせました!希望者で2次会にいったりもして本当に楽しい1日を過ごすことができました。
終わりに
改めてものづくりって楽しいなと思いました。普段のソフトウェア開発ももちろん楽しいですが、ハードウェアが組み合わさり目に見えてものが出来上がっていく様子は本当に楽しかったです。(小学校の図工の時間を思い出しました。)
また、今回はワークショップのみで構成されていたので、座学中心のカンファレンスとは違って「自分の手で体験を作る」感覚がとても強かったです。同じ枠に参加していても完成するものは人それぞれで、自分だけのワークショップカンファレンスを形にしているようで新鮮でした。
TinyGo についても学びが多かったです。Go のソースはそのままにコンパイラを TinyGo に切り替えるだけでバイナリのサイズが小さくなることや、ツールチェーンもほぼ Go と同じ感覚で触れることを学べた点が良かったです。
運営をはじめ、関わっていただいたスタッフの方々、一緒に楽しんでくださった参加者の皆様本当に楽しいカンファレンスをありがとうございました!