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株式会社エブリーのTech Blogです。

DroidKaigi 2026 に参加してきました!

はじめに

2026年に開催された DroidKaigi 2026 に、弊社の開発本部から 3 名のエンジニアが参加してきましたので、イベントの様子や印象に残ったセッションをご紹介します。

イベントの様子

スポンサーブース

エブリーは今回、ゴールドスポンサーとしてブースを出展させていただきました!

足を運んでいただいた皆様、本当にありがとうございました!

ブース企画

アンケートボード

ブースでは、「AI時代!どこまで越境したいですか?」をテーマにした参加型のアンケートボードを実施しました!

Android開発をベースにしつつ、バックエンドやPdM、データサイエンスといった他の領域へどのようにスキルを広げていきたいか、皆様のリアルな声を聞かせていただきました!

回答いただいた多くの皆様、ありがとうございました!最終結果はこちらです……!

2日間でいただいたシールは、合計およそ 400 枚。領域ごとの内訳は次のようになりました。

最も票が集まったのは「Android」でしたが、Backend と iOS がほぼ同数で並び、この3つが上位を分け合う形になりました。一方で全体を見ると、Android 以外の領域に貼られたシールは全体の 8 割弱。「Android を軸に据えつつ、その外側にも手を伸ばしていきたい」という方が多数派でした。

また、シールを貼っていただきながら、こんな声も聞かせていただきました。

モバイル領域が好きなので、クロスプラットフォームでやっていきたい

コードは AI が書いてくれるので、プロダクトをどうグロースさせるかを考えられるようになりたい

「AI 時代にどう越境するか」という問いに対して、技術の横方向に広げていく方向と、プロダクトづくりそのものへ踏み込んでいく方向、その両方のリアルな声を伺うことができました。

※シール数は写真からの集計のため、概算値です。

Xフォロー&くじ引き

エブリー開発部の X アカウントをフォローいただくと、くじを1回引けるという企画も実施しました。

景品は、レンジ調理鍋・まな板・計量スプーン・しゃもじ・お箸など、普段の料理で使えるキッチングッズです。

ハズレの方にも、CTO 自らがテイスティングして選んだ「CTO ブレンド」のコーヒーをお渡ししていたので、くじを引いてくださった方には全員何かしらお持ち帰りいただけるようにしていました。

キッチングッズが当たった方に喜んでいただけて、こちらも嬉しかったです!

またXをフォローいただいた皆様、本当にありがとうございました!X ではテックブログの更新情報も発信しているので、ぜひチェックしていただけると幸いです!

ネイル体験会

会場ではプロのネイリストによるネイル体験会が開催されており体験してきました!

流れとしては、ネイルをする指を2本選び、それぞれのデザインを決めていくというもの。ベースカラーはネイリストの方と相談しながら決められるので、ネイルに詳しくなくても安心して選ぶことができました。

デザインは、DroidKaigi のキャラクター3種類とロゴの中から好きなものをチョイスできました。指先に DroidKaigi のキャラクターがいてくれるので、ふとした拍子に目に入るたび嬉しくなります。

他社のスポンサーブース

REALITY さん

REALITY さんは、AEP 対応に関するアンケートを行っていました!
AEP (Apps Experience Program)は、Google が指定した要件を満たすと認定を受けられ、Google Play の新しい料金表の適用などの特典が得られるプログラムです。
Material3 は対応済み (80% 以上) の回答が多く、予想以上でした。一方でフルコンポーズ化は、まだ対応中・検討中という回答の方が多いようでした。
アーキテクチャも公開されていました。3D アバター以外の箇所はネイティブで作成されているとのことで、Unity を使っていると思っていたので驚きました。

BIZREACH さん

BIZREACH さんは、AI が進化して楽になったことについてアンケートを行っていました!
テストコードの生成やエラーの原因調査のような、コーディング業務の補佐的な立ち位置に留まらず、相談相手として活用している方が多く面白かったです。
晩ご飯の献立については、他と比べると少ないようでした。デリッシュキッチンの出番のようです!

エムスリー さん

エムスリーさんは、毎年恒例の、プログラムのコードが印刷されたクリアファイルを配布されていました。
なんと去年よりコードが短くなっているとのことでした!
クリアファイルの詳細については、昨年版のものになりますが エムスリーさんのテックブログ で公開されていますので、ぜひご覧ください!

セッション紹介

なんとかする力 〜Androidエンジニアからマネージャー、さらにその先へ?〜

発表者: m.coder さん(フラー株式会社)

レポート: 岡田

m.coder さんに、「目の前の課題を『なんとかする』の積み重ねが今の自分を作ってきた」という考えをもとに、キャリアとの向き合い方を語っていただいたセッションでした。

仕事のやりやすさは「何を・いつまでに・どこまでやるか」が決まっているかで大きく変わり、曖昧な箇所を明確にして不確実性を下げること自体が価値ある仕事だという話から始まりました。

印象的だったのは、役職が上がっていくにつれ、皆等しく抽象度の高い課題の解決を求められるというお話です。「なんとなくチームの雰囲気が悪い」「なんかプロジェクトの品質が悪い気がする」といった、課題かどうかすら曖昧なものを扱う必要があるという具体例に痛く納得しました。こういった漠然とした課題については、どうしても目を瞑りがちなので、自身のマインドセットを見直す必要があるなと痛感しました。

またテックリードとマネージャーは向き合い方が違うだけで、どちらも「自分以外の領域(チームや組織)をなんとかする」役割だという整理も面白かったです。

自分のキャリアを考えるうえで、抽象度の高い問題に立ち向かうべきという方針や、それを実現させる方法について非常に学びになりました。ご自身の経験から語られている箇所も多く、熱いメッセージをいただいた気持ちになりました。

また冒頭で『エンジニアリング組織論への招待』を紹介していただきました。1 章だけでも読む価値があるとのことなので、ネクストアクションとしてはこちらを読もうと思います。

あなたのANRはどこから? — 発生する仕組みを診断し、症状別に処方する

発表者: chomi さん(NRIネットコム株式会社)

レポート: 岡田

会場が皆うなずいていたセッションだったように思えます。

メインスレッドについての解説を経て、まずは誰しもが経験したことがあるであろう、メインスレッドでの I/O についてのお話から始まりました。その後起動時の重い初期化、ロック競合と進みました。

起動時の重い処理については、特にレガシーコードを触ったことがある人なら対応したことがあるのではないかと思います。本当に Application で初期化すべきかを考えるというのは ANR 以外にも、パフォーマンスの観点から非常に重要です。例として FirebaseSDK の初期化について出ましたが、こちら誰しもがなんとかならないかなと調べたことがあると勝手に思っているので面白かったです。また固有端末依存や Binder 経由の呼び出し先での ANR などについても話があり、やはり皆さん困っているのだなと共感しました。

何より構成と見せ方が完璧だったと思います。スライドは要点だけが目に入る作りで、定義や例などもとても丁寧でしたので、スッと内容が入ってきました。終章の ANR 診断フローチャートについても綺麗にまとめられており、参考になりました。

発表での再現には、公開されているサンプルアプリ DorodoroTimer を用いたそうです。デモモードをONにすると上記の ANR が実際に発生し、コード内の [ANR-xx] マーカーから問題箇所と修正版を見比べられます。

AndroidにおけるServer-Sent Events: 工場の現場を生き抜くリアルタイムストリーム

発表者: Mr. Jasveen Sandral (Industrial Android, Toyota Group Japan)

レポート: 鈴木 (@0muji4_eng)

本講演は、AndroidにおけるServer-Sent Events(SSE)を用いたリアルタイムストリーミング実装の課題と、その具体的な解決策について論じています。

Webブラウザとは異なり、Androidの標準的なライブラリ(OkHttpなど)にはSSEの自動再接続や状態管理の機能が不足しており、通信障害時にエラーを検知できず画面のデータがフリーズしてしまうエラーケースが存在します。講演者はこの事象を "The Trap of Silence" (沈黙の罠) と呼んでいました。この問題を克服するためには、サーバーに依存するのではなく、クライアント側(Android側)で堅牢な自己回復機能を持つ独自の仕組みを設計する必要性が生じます。

具体的には、サーバーからの定期的な通信(ハートビート)を監視してタイムアウトなどの切断を検知する仕組みや、厳密な状態管理(ステートマシン)の実装が不可欠です。あわせて、再接続時には最後に受信したID(Last-Event-ID)をサーバーへ送信することで、通信断絶中のデータ欠落を補完し、安全にストリーミングを再開する必要があります。

また、頻繁な双方向通信に適したWebSocketとの技術的な比較や、端末がオフラインになった際の適切なUI制御にも触れられています。最終的に、一方向のデータ監視システムにおいてSSEを有効に活用するには、サーバー側でのバッファリングといった設計だけでなく、クライアント側がいかにして通信の切断と復帰に耐えうるアーキテクチャを構築できるかが重要であると結論付けています。

WebAssembly in Android Apps 〜 WASMはJNIの夢を見るか

発表者: keiji_ariyama さん (C-LIS CO., LTD.)

レポート: 鈴木 (@0muji4_eng)

本講演は、Androidアプリ開発において、C++などで書かれた既存のネイティブライブラリ(OpenJPEG など)を、WebAssembly(Wasm)を用いて安全に再利用するためのアーキテクチャ設計について論じています。

背景として、運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなどに格納されている顔写真データ(JPEG 2000形式など)を読み込む際、従来のJNI(Java Native Interface)経由の直接実行では、悪意のある細工された画像データによって深刻な脆弱性を突かれ、アプリ全体が危険にさらされるリスクがありました。

この課題に対する実践的な解決策として、講演者は Wasm と Jetpack JavaScript Engine を組み合わせた多層防御(Defense-in-Depth)を提案しています。Wasmによってシステムコールを持たないメモリ隔離環境(第一層)を構築し、さらにJS Engineによってネットワークやローカルファイルへのアクセス権限を持たない別プロセス(第二層)として実行します。これにより、万が一デコーダーの脆弱性を突かれても、被害をサンドボックス内に完全に封じ込め、アプリ本体への影響を防ぐことが可能になります。

また、実装上の大きな障壁となるプロセス間のデータ転送コストについても詳細な検証が行われています。文字列変換によるデータ受け渡しでは、プラットフォーム側にネイティブ実装が存在する Base64 を使用するのが最もパフォーマンスが高いことが実証されました。しかし現在では、JS Engine バージョン1.1.0で導入されたMessagePort APIを活用することで、バイナリデータの双方向通信が可能となり、エンコードのオーバーヘッドが劇的に解消されることが解説されています。あわせて、プロセス間通信の1MB容量制限も、RAM 上のファイルディスクリプターを介することで安全に回避できる点が示されています。

結論として、Wasm はメモリコピーが発生する点(ゼロコピー不可)やコードの隠蔽化に向かない点においてJNIとトレードオフの関係にあります。しかし、外部からの信頼できないデータを処理する要件においては、過去の優れたネイティブ資産を極めて安全にモバイル環境へ持ち込むための、非常に有効なベストプラクティスであると位置づけています。

まとめ

今年は例年と違い、 AI 関連のトピックが増加した印象です!

ブースでは AI を用いた開発に関してのアンケートが多数見受けられました!

セッションでは デバイス操作はAIエージェントの時代へ。mobile-mcpを活用したAndroid UI/E2Eテストの挑戦 や AI に Inclusive UI を書かせよう — Design Rules Skill で Compose UI を作り直す のような AI を開発効率化に用いる内容から、Google のオープンモデル Gemma を活用した最新の AI 開発のトレンド のような AI 開発そのものについてまで幅広く講演されており、時代の変化を感じました!

またブースには本当に多くの方に足を運んでいただき、たくさんの人にエブリーを知っていただけて、とても良い機会でした!

これからもデリッシュキッチン、エブリーのことをよろしくお願いいたします!

最後に

エブリーでは、ともに働く仲間を募集しています。

テックブログを読んで少しでもエブリーに興味を持っていただけた方は、ぜひ一度カジュアル面談にお越しください!

corp.every.tv

さらに、DroidKaigi & iOSDC After Talks Night 2026を、ゆめみ、フェンリル、Yappli、WealthNavi、セーフィー、エブリーの6社合同で開催いたします!なお、今回はiOSDC Japan 2026のアフターパーティーも兼ねているので、AndroidエンジニアだけでなくiOSエンジニアの方も交えて、プラットフォームの垣根を越えた活発な技術交流や情報交換をお楽しみいただけます。両カンファレンスの熱気をそのままに、各社によるLTセッションや懇親会をご用意しております。

項目 詳細情報
開催日時 2026年10月2日(金) 19:00 ~ 21:00
開催場所 東京都港区三田一丁目4番1号 住友不動産麻布十番ビル
開催形態 オフライン / オンライン
コンテンツ 各社のAndroid & iOSに関するセッション / 懇親会

詳細や参加登録につきましては、以下のリンクよりご確認ください。

yumemi.connpass.com

最後までお読みいただき、ありがとうございました!